入院中のことを書いています。


あのころ・・・・・





*(1995年)平成7年7月24日(月)入院。
 18年目の夏が来た。

入院中の「プログラム手帳」や、「予定表」「メモ」を見ながら、「あのころ」に帰ってみよう!
勘違いしているところもあるかもしれないけれど、当時の記憶をたどりながら・・・・3カ月間を書いてみたいと思った。。



姉に連れられて、宇都宮線で、宇都宮の次の「岡本駅」で下車し、徒歩で県立岡本台病院へ。とても暑い日だった。病院の待合室は満員で、随分待たされたような気がするが・・・不安な気持ちが、長く感じさせたのだろうか。入院するつもりでボストンバックに荷物を詰めて行った。問診は、現在、精神保健福祉センターに異動になっている大賀さん。何か書かされたような気が・・・・、手が震えて力が入らず、左手で右手を抑えながら書き、姉に見られるのが嫌だったが仕方がなかった。また、別室で姉が何か書いていたような気もするが。黒田医師との対面は、ほんの数分。

自分で何かを書いたつもり、というのは勘違いかもしれない。
私の名前の所に姉の字で書いてある「入院申込書」と、保証人として、姉が「誓約書」に記名してある複写の書類が残っていた。

その後、看護婦(当時)さんに連れられて、第一病棟(アルコール病棟)へ。姉とはどこで別れたのかはよく覚えていない。病室で、看護師さんにもいろんなことを聞かれ、いろんなことが書かれた、レジュメ「入院された皆さんへ 1・2」を見ながら説明された。

退院後10年を過ぎて、病院で行われる「ストップクラブ」に参加した時、「初心の際に、待合室から病棟へ案内したのは私です。」と言った看護師さんがいらして、そうだったのかと思い、改めて挨拶をさせていただいたが、先生をはじめ、スタッフさんたちは、私たちが「回復している姿」を見るのが一番嬉しいことだと仰っていたので、少しは喜んでくださっていただろうか。10年経った私のことを少しは安心して仰ってくださったのか。

    
プログラムについて
プログラムの内容

・入院 平成7年7月24日・自治会入会 平成7年7月24日
プログラムの項目 摘要
ラジオ体操 7/24日より
抗酒剤 7/25日より
朝のミーティング 7/24日より
掃除 7/24日より
入浴 7/24日より
作業 7/31日より
レクリェーション 7/31日より
院内自助グループ 7/24日より
院外自助グループ 7/28日より
外出 7/27日より
外泊 8/19日より

日課表
午前 午後
6:00 起床 12:00 昼食
6:30 ララジオ体操 13:00 検温(1週間に3回)
6:00 朝食 13:30 曜日プログラム
6:00 抗酒剤服用 15:00 入欲(月・水・金)
6:00 自治会ミーティング゙ 16:30 夕食
6:00 自由時間 17:30 夜間プログラム
6:00 曜日プログラム 22:00 消灯
23:00 就寝

曜日別プログラム
学習会 診察(黒田先生・13:00)
退院者セレモニー(15:00〜15;30)
読書会(7回)
グループミーティング
ビデオミーティング
診察(黒田先生・13:00)
診察(内科・13:30)
リネン交換・内掃除
各週別プログラム
酒歴発表 レクリェーション(13:30〜15:00)
散歩
初心者ミーティング
グループミーティング
院内作業(13:30〜15:00)
外泊(21日目の土曜日から)
外泊
*木曜日 家族教室(13:15〜15:00)

自助グループ参加場所
院内AA
宇都宮断酒会東支部 南部断酒会小山支部
宇都宮断酒会西支部 小山AA
院内断酒会(第2・第3)
西部断酒会鹿沼支部 八坂AA木
宇都宮断酒会中央支部
宇都宮断酒会南支部 
院内断酒会(北部 第1)八坂AA
・現在は新機構になり、新体制となって、上記のプログラムは廃止。

*私の入院生活(回復の場)が始まった。
これからどうなるのだろうという思いでいっぱいの夜を迎えた。
*7月25日 入院の翌日血圧測定で高かったのか、婦長さんに、起きていて大丈夫かと訊ねられた。
      学習会で使用する本【アルコール依存症を知る】で、読書会1と・退院する人のセレモニーが行われた。
*7月26日 チャレンジ・ウォークの日程が組まれていたが、入院間もないため、不参加
*7月27日 退院間もない二人の酒歴発表を聞く・全員血圧測定
*7月28日 初心者ミーティング(第1回)に参加(集団療法室)
*7月29日 土曜日の為、外泊する人が出かけて行った。私の外泊日は8月19日で妹の家が宿泊先
*7月31日 栄養学の勉強会
*8月1日 読書会2・退院者セレモニー・診察(川田医師)・ビデオミーティング
    ・自治会役員会(退院する人から、会長に指名され、なんで、こんなところでまで役員などやらなければいけないのかと、最初の愚痴)
     毎週火曜日に、役員会と退院者セレモニーが行われた。
*8月2日 全体ミーティング・体力測定(反復飛び・垂直飛び・握力・立位体前屈・上体そらし・閉眼片足立ち・肺活量など)

*8月3日 酒歴発表 私より年上の男性お二人・お一人は亡くなってしまい、他のお一人の消息はお聞きしたことがない
*8月4日 初心者ミーティング(第2回)・初めて、フリープログラムと作業(建物の周囲の草取り)に参加
*8月7日 学習会(アルコール依存症 A)診察(黒田医師)
*8月8日 読書会3・グループミーティング・ビデオミーティング
*8月9日 水曜会(フリープログラム)では、絵を書いたり、工作で竹の貯金箱を作った。
     一回目の酒歴発表をするようにと、担当の飯島看護婦さんから言われ、用紙を渡された。
     

     あなた自身の飲酒歴を通して、あなたの今までの生活・生き方・人間関係をふりかえることが目的です。
     酒歴を書き、発表する中で、あなた自身を正直に見つめ表現する、訓練の機会でもあるのです。

    
面接日:8月9日:8月18日:8月21日  発表予定日:8月24日とあった。
    

  
まだ、はっきりしない頭で、思いだしたくないことを書かなければならないというのはつらい作業だが仕方がなかった。


*8月10日 全員血圧測定・酒歴発表1名・病院全体で盆踊り・みんなでお神輿を作って担ぎ、その後盆踊り・一番の思い出かな?
*8月11日 グループミーティング
*8月13日 水曜会・精神保健センター・SCT というの渡され、書くように言われた。
      
・SCTの概要 
*8月14日 学習会(アルコール依存症 B)・診察(黒田医師)内科診察
*8月15日 読書会4・診察(川田医師)グループミーティング・ビデオミーティング・退院者セレモニー
*8月16日 野外炊飯(上河内緑水公園)・皆でカレーを作り食べた、あの時の味は格別だった。)
*8月17日 酒歴発表・全員血圧測定
*8月18日 初心者ミーティング・グループミーティング・作業
*8月21日 学習会(抗酒剤)
      抗酒剤が身体に合わなかったのか、院外自助グループに参加して帰院し、背中が痒くて我慢できず、スタッフ室で婦長さんに背中を見せると、
      赤く蕁麻疹が出ていたらしく、それ以後シアナマイドもノックビンも、中止することになった。
*8月22日 読書会5・グループミーティング・ビデオミーティング
*8月23日 チャレンジウォーク(古賀志山)男性2人と私の3人

      ・目的及び実施事項   社会復帰のため   
                 心身の鍛錬   
                 自立心の向上   
                 歩く過程で目についたゴミを拾う

 
前日の雨で途中ぬかるみが多く、頂上まで行くのは無理との先生の判断で、諦めて下山した。
 “無理をしてはいけない”ことを学んだ。「これぐらいなら大丈夫」、と思い、無理?と思っても、進んできた自分がいた。


・一カ月が終わりました。
 まだ、まだ、反省することはできず、後悔ばかり。グループミーティングでも、何も語れずにいた。
 院外自助グループでの活動で、初めて参加した支部は、当時金曜日に開催していた中央支部。
 家族会員さんが大勢いて、怖そうな会員さんも。参加するのがつらく、何か言い始めると涙が込み上げてくる。
 当時いらした会員さんに「その涙を無駄にしないでください」と言われた思い出がある。
 が、あの方は残念ながら亡くなってしまった。若くても、飲んでいては、やはり、待っているのは死なのだ。反面教師は大勢できてしまった。

 あのころ 2へ

                               
                                                                 
                                                    


   トップページへ











inserted by FC2 system