掘り起こしてみる
断酒間もない頃の、ある、研究会に参加して、アルコール依存症だと診断できる「三つの症状」
@ブラックアウト
A連続飲酒
B離脱症状
が起きていれば、「アルコール依存症」である、という説明がされていた。
私は入院して、間違いなく、この、三つが起きていたことを自覚した。
「アルコール依存症」=「コントロール障害」であるにもかかわらず、そして充分理解したはずなのに、
「アルコール依存症」だと認めながら「コントロール障害」という言葉の方を都合よく考えた。
まだ飲みたい一心からであった。
「コントロール障害」だと知らなかったから飲んでしまったのだ。
「コントロール(きちんと毎日飲む量を決めて)して飲めば、まだ飲めるかもしれない、そうだ、そうして飲めばいいんだ。」
もしかしたら「まだ、節酒できるかもしれない。」などと訳の分からないことを考えたりした。
素直に断酒すればいいものを、まだ、節酒できるかもしれないという未練がましい気持ちで、我慢の断酒が始まった。
もどる